せっかく大物を掛けたのにランディングネット(タモ網)がなくて悔しい思いをした、という釣り人は少なくありません。堤防や防波堤では水面まで3〜5mの高低差があり、抜き上げられるのはせいぜい500g前後の魚まで。大型を確実に取り込むにはタモが不可欠です。
選ぶ軸は 柄(シャフト)の長さ・網の素材(ラバー/ナイロン)・継ぎ方(仕舞い寸法) の3つ。この3つが決まれば、釣り場と釣り方にぴったり合った一本が絞り込めます。価格帯は入門セット品で 2,000〜6,000円前後、上位モデルは別々にそろえると10,000円を超えることもあります。
失敗しない3つのポイント
- 柄(シャフト)の長さで選ぶ — 堤防・防波堤なら 5〜6m が安心の基準。足場が低い漁港やボート、ウェーディングなら 2〜3m で十分です。短すぎると魚に届かず、長すぎると振り回しにくくなるので、メインとなる釣り場の足場高さを確認してから選びましょう。
- 網(ネット)の素材で選ぶ — ラバーネットはルアーのフックが絡みにくく、魚体のぬめりを落としにくいためリリースにも向きます。ナイロン網は軽くて安価ですが、フックが絡んで手返しが落ちることがある点を覚えておきましょう。ルアーフィッシング・キャッチ&リリース派にはラバーが特におすすめです。
- 仕舞い寸法(継ぎ方)で選ぶ — 振出式(テレスコピック)は1本にまとまり仕舞いが短くなるため、電車・自転車移動や荷物を減らしたいときに重宝します。柄・枠・網をバラで組む本格派スタイルは交換・カスタムしやすく、こだわりが出てきた段階で移行するのがおすすめです。
【早見表】釣り場・スタイル別のおすすめタイプ
| 釣り場・スタイル | おすすめ柄の長さ | 網素材 | 仕舞い | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 堤防・防波堤(高足場) | 5〜6m | ナイロン or ラバー | 振出 | 長さ優先。持ち運びは振出で短くまとめる |
| 漁港(低足場) | 3〜4m | ナイロン or ラバー | 振出 | 低い足場なら短めでOK |
| ルアー(バス・シーバス・青物) | 4〜6m | ラバー推奨 | 振出 or バラ | フックの絡まり防止にラバーが断然有利 |
| ボート・カヤック | 1.5〜2m | ラバー or ナイロン | コンパクト折畳 | 短く・コンパクト収納優先 |
| ウェーディング(川・干潟) | 1.5〜2m | ラバー推奨 | コンパクト折畳 | 動き回るランガンに折畳みが便利 |
タイプ別おすすめ
堤防・防波堤向け(5〜6m長柄)
足場が高い堤防では5〜6mの振出シャフトが取り込みの安全圏。柄・枠・網がセットになったオールインワンタイプなら初めての一本として迷わず選べます。
ベストバイ
ラバーネット(ルアー・リリース重視)
ルアーのフックがネットに絡まないラバー素材は、バス・シーバス・トラウトなどキャッチ&リリース前提の釣りで大幅に手返しが上がります。フック外しにかかる時間を減らしたい人に特におすすめです。
コンパクト・ボート/ウェーディング向け
水面と足場の高低差が少ない釣りでは短い柄でOK。折りたたみ式のコンパクトモデルはウェストバッグへ収納でき、ランガンやボートフィッシングで邪魔になりません。
タモ網主要モデルの比較
| 商品名 | タイプ | 柄の長さ | 網素材 | 向く釣り場・スタイル |
|---|---|---|---|---|
| プロックス オールインワン 5m | セット品(振出) | 5m | ナイロン系 | 堤防・防波堤 初心者 |
| ダイワ ランディングポール II 5m | シャフト単体(振出) | 5m | ― (シャフトのみ) | 堤防・中級カスタム派 |
| プロックス ラバーランディングネット | 網単体 | 別途選択 | ラバー | ルアー全般・リリース重視 |
| 昌栄 ランディングネット 折りたたみ | コンパクト折畳 | 〜2m前後 | ラバー or ナイロン | ボート・ウェーディング・ランガン |
※価格・仕様は変動します。購入時に各商品ページをご確認ください。
シーン別の選び方
- 堤防・防波堤でのサビキ・ぶっこみ … まず長さ優先。5m以上の振出セット品なら網・枠・柄を個別に考えなくてよいので初心者に最適です。
- シーバス・クロダイのルアーゲーム … 長柄 + ラバーネットの組み合わせが定番。夜間の堤防でフックが絡まると手返しが激減するため、ラバーへの投資は費用対効果が高いです。
- バス・トラウトのリリース前提 … ラバーネットで魚体へのダメージを最小化。コンパクトな折りたたみ式なら山岳渓流やリザーバーでも邪魔になりません。
- ボート・カヤックフィッシング … 短い柄で軽量なモデルが使いやすい。水面との距離が近いため、2m以下でも十分取り込めます。
- ウェーディング(河川・干潟) … 移動が多いため、折りたたみ式をベルトやバッグに装着して携行するスタイルが一般的です。
👍 メリット
- 大物でも確実に取り込めて、バラシを防げる
- ラバーネットはルアーのフック絡みを大幅に減らせる
- 振出式は仕舞いが短く、電車・自転車移動でも持ち運びやすい
- セット品はパーツ選びの手間がなく入門に最適
👎 デメリット
- 5〜6mの長い柄は重さがあり、長時間振り回すと疲れやすい
- 柄・枠・網を別々に揃えると選定に手間と費用がかかる
- 安価品はジョイント部や網の耐久性が劣ることがある
- ラバーネットはナイロンより重くかさばる
まとめ
- 堤防・防波堤の釣りなら 5〜6mの振出シャフト。初めての一本はセット品が手軽でコスパ良好。
- ルアーフィッシングやキャッチ&リリース重視なら ラバーネットでフック絡みのストレスを解消。
- ボート・ウェーディング・ランガンには コンパクト折りたたみで機動力を確保。
「釣れた魚を確実に取り込む」という目的を明確にすると、柄の長さと網素材の選択はほぼ一直線に絞り込めます。まず自分のメイン釣り場の足場高さを測ることから始めましょう。
よくある質問
- タモ網(ランディングネット)の柄は何mを選べばいい?
- 堤防・防波堤は足場が3〜5m高い場合が多く、5〜6mの柄が安心の目安です。足場が低い漁港の内側やボートなら2〜3mで問題ありません。釣り場に行く前に現地の足場高さを確認しておくと失敗しません。
- ラバーネットとナイロン網の違いは何ですか?
- ラバーネットはルアーのフックが絡みにくく、魚体のぬめりを保ちやすいためリリース時のダメージが少ない点が最大の利点です。ナイロン網は軽くて安価な一方、トレブルフックなどが絡みやすいです。ルアー釣りやキャッチ&リリースが多い人にはラバーを強くおすすめします。
- セット品と柄・枠・網のバラ買い、どちらがいいですか?
- 最初はセット品のほうが手間なくコスパも良いです。釣りに慣れてきてシャフトをより軽量なものに変えたい、ネットをラバーに替えたいといった要望が生まれてからバラ買いに移行するのが無駄の少い順番です。
- 折りたたみ式タモはどんな釣りに向いていますか?
- ボートやカヤック、ウェーディング(川や干潟での立ち込み)、山岳渓流など移動が多い釣りに向いています。ウェストベルトやバッグに装着して携行できるため、両手が空いて動きやすいのが大きなメリットです。
- タモ網はどれくらいの価格帯から選べますか?
- 柄・枠・網がセットになった入門品は2,000〜6,000円前後から選べます。軽量カーボンシャフト+ラバーネットなど上位パーツを個別に揃えると10,000円を超えることもありますが、まずは入門セットで基本を身につけてから買い足す方法がおすすめです。