**手帳に9月・10月・11月・12月始まりがあるのは、年末年始の買い替えで「書けない期間」を作らないよう、新しい手帳を前倒しで始められるようにしているからです。**1月始まりの手帳は12月に買っても1月まで本格的に使えず、年をまたぐ予定の置き場に困ります。そこで多くのブランドが、前年の秋から翌年の12月まで入った「助走つき」の手帳を用意しています。一方、4月始まりは学校や会社の年度替わり、9月始まりは後期や海外の新学期に合わせたもので、理由が少し違います。この記事では、1月・4月・9月・10月・11月・12月始まりの6種類を、発売時期・前年の何月から入っているか・向く人・在庫がなくなる時期の4点で早見表にし、ほぼ日手帳やロルバーン、ジブン手帳の始まり月もあわせて整理しました。
結論:始まり月はどれを選ぶべき?
- 年末年始に手帳を買い替えて、切り替えの空白をなくしたい人 → 10月・11月・12月始まり。前年の秋から翌年12月まで1冊で書け、1月までに書き方も固まる
- 学校・会社の年度や、春の異動・入学で予定が動く人 → 4月始まり。前年3月ごろから入っているものが多く、年度末の引き継ぎもその1冊でできる
- 大学の後期や海外の新学期など、秋に区切りが来る人 → 9月始まり。展開は少なめなので、見つけたら早めに確保する
- カレンダーどおりに区切りたい、選択肢を最大にしたい人 → 1月始まり。もっとも種類が多く、前年12月のページを含むものも多いため、12月の予定もたいてい書ける
【早見表】始まり月別の発売時期・ページ構成・向く人・在庫がなくなる時期
| 始まり月 | 店頭に並ぶ時期の目安 | ページ構成(前年の何月から入っているか) | 向く人 | 在庫が減り始める時期の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1月始まり | 8月下旬〜9月に発売が集中、9〜10月が最大規模 | 前年12月の月間ページを含むものが多い。翌年12月まで | カレンダーどおりに区切りたい人、選択肢を広く比べたい人 | 12月に人気サイズ・柄が欠け、1月中旬以降は売り場が縮小 |
| 4月始まり | 1〜2月に並び始め、2〜3月が充実 | 前年3月から入っているものが多い。翌年3月まで | 学校・会社の年度、春の入学・異動で動く人 | 4月中に売れ筋が減り、5月以降は見つけにくい |
| 9月始まり | 7〜8月ごろ、少数のブランドが展開 | 前年8月または9月から。翌年8月か12月まで | 大学の後期、海外や秋入学の学生、秋に目標を立て直す人 | 展開が少なく、10月ごろには選べる数がかなり減る |
| 10月始まり | 7〜9月に並び、9月が品ぞろえのピーク | 前年10月から。翌年12月までの15か月が主流 | 年末年始の予定を新しい手帳で管理したい人、慣らし期間がほしい人 | 11月に入ると補充されにくく、12月は残り物になりやすい |
| 11月始まり | 9〜10月に並ぶ | 前年11月から。翌年12月までの14か月が主流 | 年末の買い替えはしたいが、旧手帳との重複は短くしたい人 | 12月に減り始め、1月には売り場からほぼ消える |
| 12月始まり | 9〜10月に1月始まりと同じ売り場に並ぶ | 前年12月から。翌年12月までの13か月 | 1月始まりとほぼ同じ使い方で、1か月だけ助走がほしい人 | 1月始まりと同じく12月に減り、1月中旬以降は縮小 |
※発売時期や対応期間は、過去の発売傾向と2026年秋時点の公開情報をもとにした目安です。ブランドや年版で異なるため、購入前に各社公式や商品ページで「対応期間」を確認してください。
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選び方のポイント
なぜ秋始まりがあるのか:年末の買い替えで空白を作らないため
10月・11月・12月始まりが存在する理由は、年末年始の切り替えに余裕を持たせるためです。手帳は1月1日に突然切り替わるものではなく、12月のうちに翌年の予定が決まり始め、年末年始の帰省や挨拶回り、1月の仕事始めの段取りを前の年のうちに書いておきたくなります。1月始まりの手帳しかなければ、12月の予定は旧手帳、1月の予定は新手帳と分かれてしまい、年をまたぐ予定ほど見落としやすくなります。そこで「前年の秋から翌年12月まで」をひと続きにした手帳が作られました。10月始まりなら3か月、11月始まりなら2か月、12月始まりなら1か月の助走があり、助走が長いほど新しい手帳に慣れる時間を取れる一方、旧手帳と重なる期間も長くなります。つまり秋始まりは「どれだけ早く乗り換えたいか」と「どれだけ重複を許せるか」のバランスで選ぶものと考えると、始まり月の違いがすっきり整理できます。
もう1つの事情として、手帳売り場が9〜10月に最大規模になることがあります。この時期に買った手帳をその日から使い始められるよう、売り場に合わせて始まり月を前倒ししている面もあります。秋に買ってすぐ書き始めたいなら10月始まり、秋に買って年末まで待てるなら1月始まり、という選び分けが自然です。買い時そのものは2027年の手帳はいつ買う?で始まり月別に整理しているので、購入のタイミングはそちらを参考にしてください。
4月始まりと9月始まりは「年度・学期替わり」に合わせたもの
4月始まりは、日本の学校や多くの会社の年度が4月に始まることに合わせた手帳です。前年の3月から入っているものが多く、年度末の引き継ぎや春の異動、入学準備の予定を新しい手帳に書きながら、4月から本格的に使い始められます。学生、教員、年度予算で動く会社員など、1〜3月より4〜6月に区切りの実感がある人に向く形式で、1月始まりと4月始まりの両方を出しているブランドが多いのはこのためです。
9月始まりは、大学の後期が始まる時期や、海外の学校が新学期を迎える時期に合わせたものとされています。留学や秋入学、後期から履修の組み方を変える学生のほか、半年ごとに目標を立て直したい人にも選ばれます。ただし展開しているブランドは限られ、翌年8月までの12か月のものと、翌年12月までの16か月のものが混在するため、対応期間の確認は欠かせません。4月始まりも9月始まりも、年末の買い替えを前倒しする秋始まりとは成り立ちが違い、「区切りの時期を暦年以外に置く」ための始まり月と考えると、自分に必要かどうか判断しやすくなります。
ページ構成の見方:始まり月より「前年の何月から入っているか」を見る
同じ「10月始まり」でも、月間ページが前年10月から入っているもの、週間ページも前年10月から入っているもの、翌年3月までの18か月に対応するものなど、構成はブランドで異なります。確認したいのは次の3点です。1つ目は月間ページの開始月で、年をまたぐ予定を書き込みたいなら、ここが秋から始まっている必要があります。2つ目は週間や1日ページの開始月で、月間だけ前倒しで週間は1月からという構成もあるため、秋から日々の記録をしたい人はここを見ます。3つ目は終了月で、翌年12月までなら翌年の秋にまた同じ始まり月のものへ、翌年3月までなら翌年は4月始まりへ、と翌年以降の乗り換え先が変わってきます。商品ページや公式サイトの「対応期間」「月間:2026年10月〜2027年12月」のような記載を見れば、この3点はほぼ確認できます。
主な製品の始まり月を、確認できた範囲で挙げます。ほぼ日手帳は1月始まりが基本で、オリジナルやweeksなど主要モデルには4月始まりの春版もあります。ロルバーン ダイアリーは10月始まりが基本で、2027年版は2026年10月から2027年12月までの15か月に対応しています。ジブン手帳のDIARYは前年12月から翌年12月までの13か月構成で、12月始まり相当として扱えます。NOLTYや高橋書店の手帳は1月始まりと4月始まりが中心です。いずれも年版やモデルによって例外があるため、購入前に公式で確認してください。
翌年以降のことまで考えて始まり月を固定する
始まり月は、1度決めたら毎年同じものを使い続けるのが基本です。1月始まりから翌年に4月始まりへ変えると、1〜3月の3か月分がどちらの手帳にも入らない空白になります。逆に4月始まりから1月始まりへ、あるいは1月始まりから10月始まりへ変えるのは、重なる期間ができるだけで空白は生まれないため、変えるなら「重なる方向」を選ぶのが楽です。また、気に入ったブランドが自分の始まり月を毎年出しているかも確認しておくと安心です。定番の1月始まりはどのブランドでもほぼ毎年ありますが、9月や11月始まりは年によって展開が変わることがあります。ブランドごとの違いは2027年手帳のブランド比較で、フォーマットの選び方は来年の手帳の選び方で整理しています。
よくある失敗と対策
- 「10月始まり」と書かれた手帳を買ったら、週間ページは1月からだった → 月間ページだけ前倒しで、週間や1日ページは1月からという構成があります。秋から日々の記録をしたい人は、商品ページの対応期間で週間ページの開始月まで確認しましょう。
- 秋始まりを買ったのに、結局1月まで書き始めなかった → 助走期間を使わなければ、1月始まりや12月始まりで十分でした。買う前に「何月から書き始めるか」を決め、その月から入っている手帳を選ぶと無駄がありません。
- 4月始まりを探し始めたのが4月で、欲しいサイズがなかった → 4月始まりは2〜3月が充実期で、4月中に売れ筋が減る傾向です。年度で動く人は、1月始まりの売り場が片づく2月ごろに動くのが目安です。
- 去年は1月始まり、今年は4月始まりにしたら、1〜3月の予定が宙に浮いた → 始まり月を変えるときは、空白が出る方向(1月始まり→4月始まり)を避けるか、空白期間を旧手帳の余白ページや月間だけの薄い手帳で埋めてから切り替えます。
- ネットで前年版や別の始まり月を注文してしまった → 同じ商品ページに年版違い・始まり月違いが並ぶことがあります。注文前に「2027」「10月始まり」など、年版と始まり月の両方が商品名にあるか確認してください。
タイプ別おすすめ
年末年始の切り替えに空白を作りたくない人向け
年末の予定を新しい手帳で管理したいなら、前年10月から入った手帳が最有力です。ロルバーン ダイアリーのように10月始まりが基本の定番もあります。
1月始まりで選択肢を広く比べたい人向け
カレンダーどおりに区切るなら、種類がもっとも多い1月始まりが基本。前年12月のページを含むものを選べば、12月の予定も書けます。
年度や学期の区切りで使いたい人・1か月だけ助走がほしい人向け
学校や会社の年度で動くなら4月始まり、1月始まりとほぼ同じ感覚で1か月早く始めたいならジブン手帳のような前年12月から入る構成が目安です。
シーン別の使い分け
- 12月に帰省や年末年始の予定が多い人:10月か11月始まりを秋に購入し、年末の予定を新しい手帳に集約。旧手帳は12月中に書き写しを終えて役目を終える流れがスムーズです。
- 4月の入学・入社・異動が決まっている人:4月始まりを2〜3月に購入し、3月の準備期間から書き始める。1〜3月は旧手帳か、月間だけの薄い手帳でつなぐのが目安です。
- 大学の後期から生活リズムを立て直したい人:9月始まりが見つかれば秋に確保。見つからなければ10月始まりで代用しても、後期の予定は問題なく書けます。
- 毎年同じ定番を使い続けたい人:1月始まりか12月始まりで固定。秋のうちに翌年版を買い、12月は新旧2冊を並行させて引き継ぎを済ませます。
- 始まり月に縛られたくない人:日付なしのフリータイプを選べば、思い立った月から始められます。年末の切り替え問題そのものを避けたい人の選択肢です。
👍 メリット
- 秋始まりなら年末年始の切り替えで予定の置き場に困らない
- 4月・9月始まりは年度や学期の区切りに実感を合わせやすい
- 1月始まりは種類が多く、ブランドやフォーマットを広く比べられる
- 始まり月を固定すれば、毎年同じ時期に同じ手順で買い替えられる
👎 デメリット
- 秋始まりは旧手帳と重なる期間ができ、どちらに書くか決めておかないと予定が分散する
- 9月・11月始まりは展開が少なく、年によって出ないこともある
- 4月始まりは1月始まりより選べるブランド・フォーマットが限られる
- 始まり月を途中で変えると、数か月分の空白や2冊持ちが発生しやすい
まとめ
- 秋始まり(10月・11月・12月)は年末年始の買い替えで空白を作らないための前倒し、4月・9月始まりは年度・学期替わりに合わせた始まり月
- 選ぶときは「始まり月」の表記より、前年の何月から入っていて、翌年の何月まで使えるかを商品ページで確認する
- 1月始まりは8月下旬〜9月発売で12月に品薄、4月始まりは2〜3月が充実で4月中に減るなど、始まり月ごとに買い時が違う
- 始まり月は毎年同じものに固定し、変えるなら空白が出ない「重なる方向」(1月始まり→秋始まり、4月始まり→1月始まり)へ
10月始まりを選ぶならフォーマットやサイズの詳しい選び方は10月始まり手帳の選び方で整理しています。買う時期の全体像は2027年の手帳はいつ買う?、新旧2冊の並行期間に何を書き写すかは手帳の引き継ぎ・書き写しのやり方、製品ごとの始まり月をさらに詳しく知りたい人はほぼ日手帳の選び方まとめ・ロルバーンの選び方まとめ・ジブン手帳の選び方まとめも参考にしてください。
よくある質問
- 手帳に11月始まりがあるのはなぜ?
- 11月始まりは、10月始まりと12月始まりの中間にあたる始まり月で、年末の買い替えで空白を作りたくないものの、旧手帳と3か月も重なるのは長いと感じる人に向けた構成とされています。前年11月から翌年12月までの14か月が主流で、年賀状の準備や忘年会、帰省といった年末の予定を新しい手帳にまとめやすいのが利点です。展開しているブランドは10月始まりや1月始まりより少なく、9〜10月に並んで12月には減り始めるため、使いたい人は秋のうちに確保するのが目安です。
- 手帳に9月始まりがあるのはなぜ?
- 9月始まりは、大学の後期や海外の学校の新学期が9月に始まることに合わせた始まり月とされています。留学や秋入学、後期から履修を組み直す学生のほか、半年ごとに目標を立て直したい人にも選ばれます。年末の買い替えを前倒しする10月始まりとは成り立ちが違い、区切りの時期を暦年以外に置くための手帳と考えるとわかりやすいです。翌年8月までの12か月のものと翌年12月までの16か月のものが混在し、展開も少ないため、対応期間を確認したうえで7〜8月ごろに探すのが目安です。
- 手帳に10月始まりがあるのはなぜ?
- 10月始まりは、年末年始の切り替えで予定の置き場に困らないよう、前年の10月から翌年12月までの15か月を1冊にまとめた始まり月です。12月のうちに決まる年末年始や年明けの予定を新しい手帳に書けるうえ、1月を迎える前に3か月の慣らし期間を取れるのが利点とされています。手帳売り場が最大になる9〜10月に買ってその日から使い始められる点も、この始まり月が定着した理由のひとつです。一方で旧手帳と重なる期間が長いので、どちらに何を書くかを決めてから使い始めましょう。
- 1月始まりと4月始まりは何が違う?
- もっとも大きな違いは、区切りを暦年に置くか年度に置くかです。1月始まりは前年12月の月間ページを含むものが多く翌年12月まで、4月始まりは前年3月から入っているものが多く翌年3月までが一般的です。発売時期も異なり、1月始まりは8月下旬〜9月に発売が集中して12月に品薄になりやすく、4月始まりは1〜2月に並んで4月中に売れ筋が減る傾向です。学校・会社の年度や春の異動で予定が動く人は4月始まり、カレンダーどおりに区切りたい人や選択肢を広く比べたい人は1月始まりが目安です。
- 2027年の手帳はいつから買える?
- 2027年版は、10月始まりが2026年7〜9月、1月始まりが2026年8月下旬〜9月に発売が集中し、9〜10月に手帳売り場が最大規模になるのが一般的な流れです。4月始まりは2027年1〜2月に並び始め、2〜3月が充実期となります。参考として、ほぼ日手帳2027は2026年9月1日に発売されました。人気のサイズや限定柄は年内に欠けることがあるため、欲しいモデルが決まっているなら発売直後が安心です。発売日や入荷時期はブランドや店舗で異なるので、各社公式で確認してください。
- 始まり月を途中で変えても大丈夫?
- 変えること自体は問題ありませんが、方向によって空白が出ます。1月始まりから10月始まりへ変える場合は、10〜12月が2冊に重なるだけで書けない期間は生まれません。10月始まりから1月始まりへ戻す場合も、旧手帳が12月まで使えるので空白はありません。注意が必要なのは1月始まりから4月始まりへ変えるときで、1〜3月がどちらにも入らないため、旧手帳の余白や月間だけの薄い手帳でつなぐ必要があります。変えるなら旧手帳の終了月と新手帳の開始月をそろえ、重なる期間はどちらに何を書くか決めてから切り替えるのが目安です。