マッドマックスシリーズは、2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だけを観ても完結して楽しめます。旧作を知らなくても話が追えるように作られているので、初めてなら『怒りのデス・ロード』から入るのがいちばん手軽です。 シリーズは、メル・ギブソン主演の旧3作(1979年・1981年・1985年)、トム・ハーディが主人公を引き継いだ『怒りのデス・ロード』、その前日譚にあたる『マッドマックス:フュリオサ』(2024年)の全5作。監督はすべてジョージ・ミラーが手がけています(1985年の『サンダードーム』はジョージ・オギルヴィーとの共同監督)。迷いやすいのは「旧作は観るべきか」「『フュリオサ』は『怒りのデス・ロード』の前と後どちらで観るか」「年齢区分はどうなっているか」の3点です。この記事では、公開順と時系列順の早見表、1本だけ観る観方、前日譚を挟む位置、R15+などの年齢区分の注意点までをネタバレなしでまとめました。
結論:マッドマックスはこの順番で観る
- 初めて観る・迷ったら → 『怒りのデス・ロード』(2015年)。旧作を知らなくても完結して楽しめ、シリーズの魅力が1本に詰まっている
- 全作を追いたい → 公開順。『マッドマックス』→『マッドマックス2』→『サンダードーム』→『怒りのデス・ロード』→『フュリオサ』
- 『フュリオサ』の位置 → 前後どちらでもよい。『怒りのデス・ロード』のあとなら人物の背景を答え合わせする楽しみ、前なら時系列どおりに追える
- 旧作は気になったら → 『怒りのデス・ロード』が気に入ったあとに『マッドマックス2』(1981年)から。荒野の世界観の原点がここにある
【早見表】マッドマックスシリーズの公開順と時系列順
公開年は本国での公開年です。まずは作られた順番から見ていきましょう。『フュリオサ』だけが公開順と時系列順でずれます。
| 公開順 | 作品名 | 公開年 | 監督 | 位置づけ | こんな気分の時に |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | マッドマックス | 1979年 | ジョージ・ミラー | 第1作 | シリーズの原点を知りたい |
| 2 | マッドマックス2 | 1981年 | ジョージ・ミラー | 第2作 | 荒野の世界観を味わいたい |
| 3 | マッドマックス サンダードーム | 1985年 | ジョージ・ミラー、ジョージ・オギルヴィー | 第3作 | 旧作をきちんと完走したい |
| 4 | マッドマックス 怒りのデス・ロード | 2015年 | ジョージ・ミラー | 第4作 | とにかく圧倒されたい |
| 5 | マッドマックス:フュリオサ | 2024年 | ジョージ・ミラー | 『怒りのデス・ロード』の前日譚 | 人物の背景をじっくり追いたい |
次に、物語の中で出来事が起こる順番です。『フュリオサ』が『怒りのデス・ロード』の前に入ります。
| 時系列順 | 作品名 | 公開年 | 物語の中での位置 |
|---|---|---|---|
| 1 | マッドマックス | 1979年 | 社会が崩れ始めた時代。主人公マックスが警官として生きる物語 |
| 2 | マッドマックス2 | 1981年 | 文明が崩壊したあとの荒野。マックスが一匹狼として放浪する |
| 3 | マッドマックス サンダードーム | 1985年 | 『2』からさらに年月がたった荒野の物語 |
| 4 | マッドマックス:フュリオサ | 2024年 | 『怒りのデス・ロード』より前。フュリオサの若き日をたどる |
| 5 | マッドマックス 怒りのデス・ロード | 2015年 | 『フュリオサ』のあと。マックスとフュリオサが出会う物語 |
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選び方のポイント
『怒りのデス・ロード』だけで観られる理由
2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、旧3作から30年の時を経てジョージ・ミラー監督が作った第4作ですが、旧作の続きとして物語が進むわけではありません。文明が崩壊した荒野で、放浪する男マックスが、ある集団から逃げる女戦士フュリオサと出会い、追っ手との壮絶な逃走劇に巻き込まれていく、というのが大まかな筋です。登場人物の背景も、荒野のルールも、映像を観ているだけで分かるように作られているため、「マッドマックス」という名前しか知らない状態で観ても置いていかれることはありません。
主人公のマックスも、旧作のメル・ギブソンからトム・ハーディへと俳優が変わっています。ミラー監督は旧作との厳密なつながりを意図せず、荒野で語り継がれる伝説のような位置づけで作っているので、旧作を観ていなくても楽しめる、むしろ「まず1本」として最適な作品です。ほぼ全編がカーチェイスで構成された構成は、公開当時から高く評価され、アクション映画の代表作として挙げられることが多い1本です。
『フュリオサ』は前後どちらでも楽しめる
2024年の『マッドマックス:フュリオサ』は、『怒りのデス・ロード』に登場する女戦士フュリオサの若き日をたどる前日譚です。アニャ・テイラー=ジョイが主演し、クリス・ヘムズワースが敵役を演じています。時系列では『怒りのデス・ロード』の前ですが、観る順番は前後どちらでも成り立ちます。
『怒りのデス・ロード』のあとに観る場合は、「あの人物はどうしてああなったのか」を答え合わせする楽しみがあります。『怒りのデス・ロード』を観た人を前提に作られた場面も多いので、こちらが本来の楽しみ方に近いでしょう。一方、先に『フュリオサ』を観てから『怒りのデス・ロード』へ進むと、時系列どおりにフュリオサの歩みを追えるので、人物に感情移入しやすくなります。『怒りのデス・ロード』が逃走劇の勢いで押す作品なのに対し、『フュリオサ』は長い年月をかけて描く叙事詩のような作りで、同じ世界でも味わいが大きく違います。好みで選んで構いません。
旧3作は『マッドマックス2』から入ると分かりやすい
メル・ギブソン主演の旧3作は、1979年の『マッドマックス』、1981年の『マッドマックス2』、1985年の『マッドマックス サンダードーム』です。第1作は、社会が崩れ始めた時代を舞台に、警官のマックスが暴走族と対立していく物語で、荒野というより近未来の犯罪アクションに近い作りです。文明が崩壊した荒野、改造車、奇抜な衣装の暴走集団といった「マッドマックスらしさ」が確立したのは第2作からで、『怒りのデス・ロード』の世界観の原点はここにあります。
そのため、『怒りのデス・ロード』を気に入って旧作に手を伸ばすなら、『マッドマックス2』から入るほうが世界観のつながりを感じやすいでしょう。第1作は、マックスがなぜ荒野をさまようことになったのかを知るための作品として、あとから観ても遅くありません。『サンダードーム』は、ジョージ・オギルヴィーとの共同監督で、旧3作の中では比較的落ち着いた作風と評されることが多く、旧作を完走したい人向けです。旧作は1970〜80年代の映画なので、映像や音の古さは前提として観ましょう。
2025〜2026年の新作は劇場映画としては未公開
2026年10月の時点で、2024年の『フュリオサ』以降に劇場公開された新作はありません。ジョージ・ミラー監督が温めている『怒りのデス・ロード』の前の時代を描く企画が、以前から報じられていますが、製作の形態や公開時期は確認できていません。新作の情報は変わることがあるので、気になる人は公式サイトや映画情報サイトで確認してください。
観る前に知っておきたいこと
- 配信状況(見放題・レンタル・購入)は時期によって変わるため、視聴前にPrime Videoの作品ページで確認してください。旧作と新作で配信の扱いが異なることもあります。
- 年齢区分に注意してください。『怒りのデス・ロード』は劇場公開時にR15+指定で、15歳未満は鑑賞できません。『フュリオサ』や旧作も暴力的な場面が多いシリーズなので、中高生と観る場合は各作品ページの区分を必ず確認し、家族向けには向かないと考えておきましょう。
- 字幕版と吹替版のどちらでも楽しめますが、『怒りのデス・ロード』は台詞が少なく映像と音で見せる作品なので、どちらを選んでも印象は大きく変わりません。
- 『怒りのデス・ロード』には、カラー版のほかに監督が手がけたモノクロの「ブラック&クローム」エディションがあります。初めてならカラー版から観るのが基本です。
- 旧3作は1本あたり約1時間半で観やすい長さです。『怒りのデス・ロード』は約2時間、『フュリオサ』は2時間半前後と長めなので、時間に余裕のある日に観るのがおすすめです。
タイプ別おすすめ
まず観たい2作(『怒りのデス・ロード』と前日譚)
初めての人は『怒りのデス・ロード』から。気に入ったら『フュリオサ』で同じ世界をじっくり味わう流れがおすすめです。
荒野の原点を知りたい人向け(旧3作)
『怒りのデス・ロード』の世界観がどこから来たのかを知りたい人向け。『マッドマックス2』から入ると、つながりを感じやすくなります。
全作をまとめて手元に置きたい人向け
配信の状況に左右されずに一気見したい人や、繰り返し観たい人向けのセットです。
シーン別の選び方
- 週末の夜に1本だけ観たい:『怒りのデス・ロード』(2015年)。1本で完結し、シリーズの魅力が凝縮されているので、お試しの1本に最適です。
- 連休で一気見したい:1日目に『マッドマックス』『マッドマックス2』『サンダードーム』の旧3作、2日目に『フュリオサ』と『怒りのデス・ロード』を時系列順で観ると、荒野の歴史を一本の流れで追えます。
- 友人と盛り上がりたい夜:『怒りのデス・ロード』。台詞が少なく映像で見せる作品なので、わいわい観ても置いていかれません。
- 人物の背景をじっくり味わいたい:『フュリオサ』→『怒りのデス・ロード』の時系列順で。フュリオサの歩みを追ってから逃走劇を観ると、感情移入の深さが変わります。
- 古い映画も楽しめる人:『マッドマックス2』(1981年)から旧作へ。改造車や衣装の原点を知ると、『怒りのデス・ロード』の細部が見えてきます。
👍 メリット
- 『怒りのデス・ロード』は旧作を知らなくても完結して楽しめる
- 全5作と本数が少なく、連休2日あれば完走できる
- 作品同士のつながりがゆるやかで、どこから入っても置いていかれにくい
- 『フュリオサ』は前後どちらに置いても楽しめ、観る順番の自由度が高い
👎 デメリット
- 『怒りのデス・ロード』はR15+で、家族で観る映画としては向かない
- 旧3作は1970〜80年代の映画で、映像や音の古さが気になる人もいる
- 主人公の俳優が旧作と新作で変わるため、つながりを求めると戸惑いやすい
- 配信状況は作品ごと・時期ごとに変わるため確認が必要
まとめ
- マッドマックスは**『怒りのデス・ロード』だけで完結して観られる**。初めてならここから
- 全作を追うなら公開順。旧3作→『怒りのデス・ロード』→『フュリオサ』が基本
- 『フュリオサ』は前後どちらでもよい。あとなら答え合わせ、先なら時系列どおりの楽しみ
- 『怒りのデス・ロード』はR15+。年齢区分と配信状況は視聴前に作品ページで確認する
スカッとするアクション映画をほかにも探すならアクション映画のおすすめ、荒廃した未来を描くSF作品に興味が出たらSF映画のおすすめ初心者向けも参考にしてください。長編シリーズをまとめて観たい人向けの作品選びはシリーズ映画の一気見おすすめで整理しています。
よくある質問
- マッドマックスは何から観ればいい?
- 初めてなら2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』からがおすすめです。旧作の続きとして物語が進むわけではなく、荒野のルールも登場人物の背景も映像を観ているだけで分かるように作られているので、シリーズを知らない状態で観ても置いていかれません。気に入ったら前日譚の『マッドマックス:フュリオサ』(2024年)へ進み、さらに原点が気になったら『マッドマックス2』(1981年)から旧作に手を伸ばす流れが無理のない観方です。
- 公開順と時系列順、どちらで観るべき?
- どちらでも楽しめますが、初めてなら『怒りのデス・ロード』を先に観て、そのあとに『フュリオサ』を観る公開順が本来の楽しみ方に近いでしょう。『フュリオサ』は『怒りのデス・ロード』を観た人を前提にした場面が多く、あとに観ると人物の背景を答え合わせする楽しみがあります。時系列順(旧3作→『フュリオサ』→『怒りのデス・ロード』)は、フュリオサの歩みを順にたどれるので、2周目や連休の一気見に向いた観方です。
- 『フュリオサ』は『怒りのデス・ロード』を観ていなくても楽しめる?
- 楽しめます。『フュリオサ』は女戦士フュリオサの若き日を長い年月をかけてたどる前日譚で、物語としては独立して観られる作りです。ただし、『怒りのデス・ロード』の登場人物や場所が形を変えて登場するため、先に『怒りのデス・ロード』を観ておくと気づきが増えます。先に『フュリオサ』を観た場合は、そのまま『怒りのデス・ロード』へ進むと時系列どおりに物語がつながり、こちらも満足度の高い観方です。
- 旧3作は観なくても大丈夫?
- 大丈夫です。『怒りのデス・ロード』と『フュリオサ』は旧作を知らなくても完結して楽しめます。ただし、荒野や改造車、奇抜な衣装の暴走集団といったシリーズの世界観は1981年の『マッドマックス2』で確立したもので、原点を知ると新作の細部がより楽しめます。旧作に手を伸ばすなら、近未来の犯罪アクションに近い第1作よりも、『マッドマックス2』から入るほうが新作とのつながりを感じやすいでしょう。1970〜80年代の映画なので、映像や音の古さは前提として観てください。
- マッドマックスは子どもや中高生と観ても大丈夫?
- 『怒りのデス・ロード』は劇場公開時にR15+指定で、15歳未満は鑑賞できません。ほかの作品も暴力的な場面や衝撃の強い描写が多いシリーズなので、小さな子どもと観る映画としては向きません。中高生と観る場合は、『フュリオサ』や旧作を含め、各作品ページの年齢区分と内容を確認したうえで判断してください。家族で観られるアクション映画を探しているなら、別の作品から選ぶことをおすすめします。
- Prime Videoでシリーズ全作を観られる?
- 配信状況(見放題・レンタル・購入)は時期によって変わるため、視聴前にPrime Videoの作品ページで確認してください。旧3作と新作2作で配信の扱いが異なることや、一部だけが見放題でほかはレンタルや購入になることもあります。『怒りのデス・ロード』はカラー版とモノクロの「ブラック&クローム」エディションが並んでいる場合があるので、初めてならカラー版を選びましょう。一気見を計画するなら、観始める前に全作の状況をまとめて確認しておくと安心です。