スパイダーマンの実写映画は「サム・ライミ版」「アメイジング」「MCU版」の3つの系統に分かれていて、それぞれ独立した物語なので、初めてなら2002年の『スパイダーマン』か2017年の『スパイダーマン:ホームカミング』から観るのがいちばん迷いません。 主演も監督も系統ごとに入れ替わっており、どれも1作目から始まる作りになっています。さらにアニメの『スパイダーバース』2作と、ヴェノムなどソニーのスピンオフが加わるため、全部で15本以上になります。この記事では、系統別の早見表、初めての人がどの系統から入るべきか、3つの系統が交わる『ノー・ウェイ・ホーム』の前に観ておきたい作品、2026年の新作『ブランド・ニュー・デイ』の位置づけを、ネタバレなしで整理します。
結論:初めてならこの順番がおすすめ
- 王道の原点から観たい → サム・ライミ版の『スパイダーマン』(2002年)→『スパイダーマン2』(2004年)→『スパイダーマン3』(2007年)。ヒーローの誕生から描く、もっとも「教科書的」な3部作
- いまのマーベル映画につなげたい → MCU版の『ホームカミング』(2017年)→『ファー・フロム・ホーム』(2019年)→『ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)。アベンジャーズの世界の中で成長する高校生スパイダーマン
- アニメ好き・映像の新しさを味わいたい → 『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018年)→『アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023年)。実写を1本も観ていなくても楽しめる
- 『ノー・ウェイ・ホーム』を最大限楽しみたい → ライミ版3作とアメイジング2作をひと通り観てから、MCU版3作を順番に。ここだけは系統をまたいで観る価値がある
【早見表】スパイダーマン映画を系統別・公開順に
公開年は劇場公開年です(日本公開が海外と年をまたいだ作品は補足しています)。系統ごとに物語が独立しているので、時系列順は「各系統の中で公開順に観る」と同じ意味になります。
| 公開順 | 系統 | 作品名 | 公開年 | 監督 | 位置づけ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | サム・ライミ版 | スパイダーマン | 2002年 | サム・ライミ | 実写シリーズの原点。ヒーロー誕生の物語 |
| 2 | サム・ライミ版 | スパイダーマン2 | 2004年 | サム・ライミ | 3部作の中でも評価が高いとされる続編 |
| 3 | サム・ライミ版 | スパイダーマン3 | 2007年 | サム・ライミ | ライミ版の完結編 |
| 4 | アメイジング | アメイジング・スパイダーマン | 2012年 | マーク・ウェブ | 主演を一新したリブート1作目 |
| 5 | アメイジング | アメイジング・スパイダーマン2 | 2014年 | マーク・ウェブ | アメイジング版の2作目で最終作 |
| 6 | MCU版 | スパイダーマン:ホームカミング | 2017年 | ジョン・ワッツ | MCUに合流した高校生スパイダーマンの単独1作目 |
| 7 | MCU版 | スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム | 2019年 | ジョン・ワッツ | 『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の物語 |
| 8 | MCU版 | スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム | 2021年(日本公開は2022年1月) | ジョン・ワッツ | 3つの系統が交わるMCU版3作目 |
| 9 | MCU版 | スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ | 2026年 | デスティン・ダニエル・クレットン | MCU版4作目。2026年7月31日に日米同時公開 |
| 10 | アニメ | スパイダーマン:スパイダーバース | 2018年 | ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン | 新しい主人公マイルスが主役のアニメ1作目 |
| 11 | アニメ | スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース | 2023年 | ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン | アニメ2作目。3作目に続く |
| 12 | スピンオフ | ヴェノム | 2018年 | ルーベン・フライシャー | スパイダーマンの宿敵が主役のダークヒーロー物 |
| 13 | スピンオフ | ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ | 2021年 | アンディ・サーキス | ヴェノム2作目 |
| 14 | スピンオフ | モービウス | 2022年 | ダニエル・エスピノーサ | 吸血鬼のような力を持つ医師が主役 |
| 15 | スピンオフ | マダム・ウェブ | 2024年 | S・J・クラークソン | 未来が見える女性が主役 |
| 16 | スピンオフ | ヴェノム:ザ・ラストダンス | 2024年 | ケリー・マーセル | ヴェノム3部作の完結編 |
| 17 | スピンオフ | クレイヴン・ザ・ハンター | 2024年 | J・C・チャンダー | 狩人のヴィランが主役 |
👉 この記事のおすすめはこちら → タイプ別おすすめへジャンプ
選び方のポイント
系統は独立しているので、どこから入ってもよい
スパイダーマンの実写映画は、2002年に始まったサム・ライミ版(主演トビー・マグワイア)、2012年に主演と監督を一新したアメイジング版(主演アンドリュー・ガーフィールド)、2017年からマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に合流したトム・ホランド版の3系統に分かれます。それぞれが「はじまりの物語」から作り直されているため、前の系統を観ていなくても話は通じます。つまり、ハリー・ポッターのように全作を一列に並べて観る必要はなく、気になった系統の1作目から入るのが正解です。初めてで迷うなら、王道のライミ版か、いまのマーベル映画につながるMCU版のどちらかを選べば間違いがありません。
MCU版だけは「アベンジャーズ」との前後関係がある
MCU版の3作は、スパイダーマン単独の物語でありながら、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)で初登場し、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』にも関わるという形で、MCU全体の大きな流れの中に置かれています。特に『ファー・フロム・ホーム』は『エンドゲーム』のあとの世界を描くため、できれば『エンドゲーム』を先に観ておくと状況がつかみやすくなります。とはいえ、スパイダーマン3作だけを続けて観ても十分に楽しめる作りなので、MCU全体を追うかどうかは後から決めても大丈夫です。MCU全体の公開順と時系列はマーベル映画の見る順番で整理しているので、本記事ではスパイダーマンの系統だけに絞ります。
『ノー・ウェイ・ホーム』の前に観ておきたい作品
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、予告編の段階から過去シリーズのヴィランが登場することが示されていた作品で、ライミ版とアメイジング版を知っているほど楽しめると評されることが多い1作です。最低限でいえば、MCU版の『ホームカミング』『ファー・フロム・ホーム』の2作は必須です。そのうえで余裕があれば、ライミ版の『スパイダーマン』『スパイダーマン2』と、アメイジング版の『アメイジング・スパイダーマン』を観ておくと、登場人物の背景や関係性をより深く味わえます。全部観る時間がないなら、「MCU版2作+ライミ版の『スパイダーマン2』」の3本が、効果と手間のバランスがよい組み合わせです。
アニメとスピンオフは「別枠」として楽しむ
アニメの『スパイダーバース』2作は、ピーター・パーカーではなくマイルス・モラレスという新しい主人公の物語で、実写とは世界も作風も異なります。実写を1本も観ていなくても問題なく、むしろアニメから入る人も多いシリーズです。一方、『ヴェノム』や『モービウス』『マダム・ウェブ』などソニーのスピンオフは、スパイダーマン本人がほとんど登場しない「ヴィランや周辺キャラクターが主役」の作品群で、どれも単独で観られます。本編の流れを追うつもりなら無理に挟む必要はなく、気になるキャラクターのものだけ観る、という付き合い方で十分です。
観る前に知っておきたいこと
- 配信状況(見放題・レンタル・購入)は時期によって変わり、同じスパイダーマンでも系統や作品ごとに扱いが異なることがあります。視聴前にPrime Videoの作品ページで確認し、ほかのサービスも含めて各サービスで確認してください。
- 2026年の新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、2026年10月から購入・レンタルでのデジタル配信が始まったと報じられていますが、見放題の対象になる時期や配信先は変わる可能性があるため、公式で確認してください。
- 字幕版と吹替版の両方がある作品がほとんどです。登場人物の多い『ノー・ウェイ・ホーム』や『アクロス・ザ・スパイダーバース』は、吹替で観ると流れを追いやすいという声もあります。
- 作品の最後にエンドクレジットの途中や後におまけ映像が入っていることが多いので、最後まで再生しておくのがおすすめです。
- ヴェノムやモービウスなどのスピンオフは本編よりダークな描写があるため、家族で観る場合は作品ごとの年齢区分や内容を確認してから選びましょう。
タイプ別おすすめ
王道の原点から観たい人向け
実写スパイダーマンの出発点となる2作です。主人公がヒーローになっていく過程と、その代償を正面から描いた作りで、いまも「まずここから」と勧められることが多い系統です。
いまのマーベル映画につなげたい人向け
MCU版の3作です。アベンジャーズの世界に生きる高校生スパイダーマンの成長を、公開順に追うのが基本です。
アニメや別の切り口から入りたい人向け
実写を観ていなくても楽しめる2作です。『スパイダーバース』は新しい主人公の物語、『ヴェノム』は宿敵が主役のスピンオフで、どちらも単独で完結した観方ができます。
シーン別の選び方
- 週末に1系統だけ完走したい:ライミ版3作かMCU版3作のどちらかに絞れば、2日間で無理なく観終えられます。初めてなら王道のライミ版、いまのマーベルが好きならMCU版です。
- 『ノー・ウェイ・ホーム』を目標に数週間かけたい:ライミ版3作→アメイジング2作→MCU版3作の順に、週に1〜2本のペースで。早見表の公開順1〜8をそのまま上から追う形です。
- 家族や子どもと一緒に観たい:『スパイダーバース』2作や、MCU版の『ホームカミング』が入口に向きます。暗めの描写が多いスピンオフは、年齢区分を確認してから選びましょう。
- ひとりで映像にじっくり浸りたい夜:『アクロス・ザ・スパイダーバース』は、アニメ表現の密度が高いと評される作品です。前作『スパイダーバース』を観直してから続けて観るのがおすすめです。
- 2026年の新作に追いつきたい:『ブランド・ニュー・デイ』はMCU版の4作目にあたるため、MCU版3作を公開順に観てから臨むのが基本です。配信状況は公式で確認してください。
👍 メリット
- 系統ごとに独立しているので、どこから入っても話が通じる
- ライミ版・アメイジング・MCU版で作風が違い、好みの系統を選べる
- アニメのスパイダーバースは実写未見でも楽しめる
- 全系統を観ておくと『ノー・ウェイ・ホーム』の楽しみが大きく増す
👎 デメリット
- 系統とスピンオフを合わせると15本以上あり、全部観るには時間がかかる
- MCU版はアベンジャーズ作品との前後関係があり、単独で観ると背景がわかりにくい場面がある
- 作品によって配信の扱いが異なり、系統の途中でサービスをまたぐことがある
- スピンオフは本編とのつながりが薄く、期待の方向を間違えると物足りなく感じやすい
まとめ
- 実写はライミ版・アメイジング・MCU版の3系統で、それぞれ独立しているので好きな系統の1作目から観てよい
- 初めてなら**『スパイダーマン』(2002年)か『ホームカミング』(2017年)**が入口
- 『ノー・ウェイ・ホーム』の前には、最低でもMCU版2作、できればライミ版とアメイジング版も観ておく
- アニメとスピンオフは別枠として、気になる作品だけ選んで楽しむ。配信状況はPrime Videoや各サービスで確認する
MCU全体の公開順・時系列順はマーベル映画の見る順番で整理しています。ほかのシリーズを一気見したいならシリーズ映画の一気見おすすめ、ヒーロー物以外の迫力ある作品はアクション映画のおすすめも参考にしてください。
よくある質問
- スパイダーマンの映画は全部で何本ある?
- 実写の本編は、サム・ライミ版3作(2002〜2007年)、アメイジング2作(2012・2014年)、MCU版4作(2017〜2026年)の計9作です。さらにアニメの『スパイダーバース』2作(2018・2023年)と、『ヴェノム』3作や『モービウス』『マダム・ウェブ』『クレイヴン・ザ・ハンター』といったソニーのスピンオフ6作があり、合わせると17作になります。系統ごとに独立しているので、すべてを一列に並べて観る必要はありません。
- スパイダーマンは時系列順で観るべき?公開順で観るべき?
- 系統ごとに物語が独立し、どの系統も1作目から始まる作りなので、時系列順は「各系統の中で公開順に観る」と同じ意味になります。系統をまたいで観る順番を気にする必要があるのは、過去シリーズの要素が登場する『ノー・ウェイ・ホーム』だけです。この1作を最後に置いて、ライミ版→アメイジング→MCU版の順に公開順で観るのが、すべてを通して観る場合のおすすめの流れです。
- 初めて観るならライミ版とMCU版のどちらがいい?
- ヒーロー誕生の物語を正面から描いた王道を観たいならライミ版の『スパイダーマン』(2002年)、いまのマーベル映画とつながる軽快な学園ドラマから入りたいならMCU版の『ホームカミング』(2017年)がおすすめです。ライミ版は映像が少し古く感じるかもしれませんが、物語の骨格は現在も評価が高い作品です。どちらを選んでも、もう一方の系統へは後から問題なく進めます。
- 『ノー・ウェイ・ホーム』の前に最低限なにを観ればいい?
- 最低限はMCU版の『ホームカミング』と『ファー・フロム・ホーム』の2作です。『ノー・ウェイ・ホーム』は『ファー・フロム・ホーム』の結末の直後から始まるため、この2作を飛ばすと話がつかめません。余裕があれば、ライミ版の『スパイダーマン』『スパイダーマン2』と『アメイジング・スパイダーマン』も加えると、登場人物の背景がわかって楽しみが増えます。時間がないなら、MCU版2作にライミ版の『スパイダーマン2』を足した3本が目安です。
- 2026年の『ブランド・ニュー・デイ』はどこに入る?
- 『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』はトム・ホランド主演のMCU版4作目で、2026年7月31日に日米同時公開されました。監督はデスティン・ダニエル・クレットンです。『ノー・ウェイ・ホーム』の続きにあたるため、MCU版の3作を公開順に観てから臨むのが基本です。2026年10月から購入・レンタルでのデジタル配信が始まったと報じられていますが、見放題の対象になる時期や配信先は変わる可能性があるので、公式で確認してください。
- アニメのスパイダーバースは実写を観ていなくても楽しめる?
- 楽しめます。『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018年)は、マイルス・モラレスという新しい主人公の物語で、実写シリーズとは世界も作風も別です。スパイダーマンというヒーローの基本設定さえ知っていれば問題なく、アニメから入る人も多いシリーズです。続編の『アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023年)は前作の続きなので、必ず1作目から観てください。完結編にあたる3作目は海外で2027年の公開が予定されていると報じられていますが、日本公開日は公式で確認してください。